5:50 |
水神様が寝坊。朝飯を食い逃す。 |
6:30 |
稲渕集合。寒い。動画の撮影チームも早速凍えている。 |
7:00 |
雪が舞い始めた。まあ、我輩にしてみれば特に驚くようなことでもない。動画の撮影の監督と「雪が積もったら、画的にはイイんですけどねー」などと話していた。縄を編みだしていき、撮影隊が本格的に動き出す。 |
8:00 |
雪が本格的に降り始めた。栢森へ続く道へは、うっすらと雪が積もり始めた。 |
9:00 |
稲渕もうっすらと雪化粧。こんなに美しい光景は無い。綱もどんどん出来上がっていく。けっこう早い。 |
10:00 |
雪が本格的に積もりだした。前が見えなくなってくる。我輩の力か。
稲渕豪雪中/旧男綱
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11:00 |
撮影用に手配したクレーン車が桜井近辺で豪雪で動けなくなる。バカもん。気合で来い。JAFに救出の可否を尋ねたところ、近隣で事故80件。こりゃ無理だ。 |
12:00 |
我輩の車(水神号)が綱掛けに邪魔なようだ。さて動かすか。動かない・・。動けない。水神様は自分の車の付近の除雪開始。車の上に10cm~20cmの雪が。
水神号
ちなみに、栢森は停電。そもそも至る道は木が倒れているらしい。 |
13:00 |
命がけで石舞台まで撮影隊の車で戻る。さすがに暖かいものを食べないと死んでしまう。夢市がゲレンデのロッジみたいだ。ここまで、かなり淡々と書いているが極寒の中の撮影のため、体もかなり限界だ。我輩は、本来「水」の神様だから「雪」は若干の専門外。しかし、そうも言っていられない。こんな雪景色の貴重な映像を逃すわけにはいかない。 |
14:00 |
豪雪の極み。もう前も見えない。綱掛けは続く。地元の婆ちゃん曰く「65年生きてきて、綱掛けで雪がこんなに積もったことはない」らしい。当たり前だ。我輩がいるからな。 |
15:00 |
雪も止み始め、綱掛けがラストに近づく。綱が水を含んで重いせいか、木にひっかけるのにとても苦労しているようだ。「誰か手伝ってください~!」木の上から声が。動かせない車が綱掛けの邪魔になった水神は、何とか役に立とうと、ここぞとばかりに丘の上によじのぼる。雪で斜面がすべる。つかまるものがない。木にたどり着くと、これまた綱が重い。濡れているというより、凍っているという表現のほうが近い。さらに素手。傍目で見るよりも、この綱は重く大変だ。 |
16:00 |
ご神事も無事終了。綱掛けで頑張った水神には「みかん」がもらえた。
水神みかん
地元のおばあちゃんには、生姜湯をもらった。なんだかありがたい。初めて丸1日かけて綱掛けを見てきたわけだが、なんとも言えない暖かい気持ちになるこの場を、もう1000年ほど守ってみようかなと思った。 |