2009年2月12日夕刻から、各報道機関のネットニュースが「迎賓館の門、瓦ぶき?石神遺跡、改築で立派に」などの見出しを付けて、配信され始めました。
石神遺跡は、飛鳥寺の北西に位置して、須弥山石や石人像などが出土したことでも知られ、飛鳥でも継続調査が行われる重要な遺跡の一つです。これまでの調査によって、主に、斉明朝の迎賓館的施設・天武朝・藤原京期の官衙群など、3期の遺構が重層しているとされています。
今回のニュースで目を引いたのは、お寺以外での瓦葺屋根の最初の例になるのではないかと思われる門が検出されたことでした。これまでは、お寺以外に瓦が使われるのは、藤原宮を待たなくてはならないとされてきました。それを半世紀も先駆けることになります。 |
石神遺構図 |