両槻会(ふたつきかい)は、飛鳥が好きならどなたでも参加出来る隔月の定例会です。 手作りの講演会・勉強会・ウォーキングなどの企画満載です。参加者募集中♪

両槻会事務局・帝塚山大学清水ゼミ合同企画

第50回定例会


蘇我氏の奥津城

―蘇我四代の墓を考える―

帝塚山大学清水ゼミレポート
両槻会事務局のレポートはこちら♪

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第50回定例会 個別古墳資料
第50回定例会 共通資料
2015年5月16日


感謝!                   清水昭博

 考古学は現場が第一。まずは現場でモノをみて観察するのが考古学研究のスタートです。帝塚山大学考古学ゼミでは教室での講義だけではなく、遺跡を踏査し、博物館や研究機関に行き、学ぶ機会もたくさんあります。

 今回、両槻会の定例会が50回を迎えるという節目の折に、考古学ゼミとの共催という形で飛鳥時代の古墳をめぐるウォーキングを企画させていただきました。この企画では、考古学ゼミに属する8名の3年生が各自、ひとつの古墳を担当し、当日の案内、配布資料の作成を担当しました。

 4月初め、考古学ゼミの学生を招集し、企画を説明し、それから古墳のことを調べ、現地の下見をして、当日を迎えました。現地の下見をおこなったとはいえ、当日まで、内心、ゼミに入ったばかりの学生で大丈夫かなという思いも強くありました。そうしたなか、予定通り、飛鳥駅に集合し、定例会は始まり、各地点で3年生たちは担当の古墳の解説をおこないました。

 多くの学生にとっては、大勢の、しかも自分より目上の人の前で話す機会は、はじめてだったでしょう。皆、自分の解説の順番が来るまで、学校では見せない、とても緊張した面持ちでした。しかし、説明を終えると、ウソのように緊張の表情はとけ、いつもの笑顔に戻りました。

 この経験によって、3年生たちは教室にいるだけでは得られないものをつかんだはずです。今回のレポートでは、定例会に参加した学生たちの生の声を掲載していただいております。彼、彼女たちの声を聞き、また、こうしたイベントをおこないたいという気持ちが強くなりました。

 最後になりましたが、このような素晴らしい機会を与えていただいた風人さんをはじめ、両槻会スタッフのメンバーの方々、また、当日、学生たちのたどたどしい説明を優しい目で見守ってくださったご参加の皆さまに感謝申し上げます。






岩屋山古墳にて説明(下見時撮影)

定例会に参加して                   川嶋 千奈美

 今回、清水先生の授業で両槻会の方々と一緒に一般の方に向けて飛鳥の古墳について発表するということで、私は岩屋山古墳を担当させてもらうことになりました。全く知らない古墳だったということもあり、参考文献を読み漁りあたふたしながらの資料作成となりました。

 古墳を調べていくと全然知らなかった言葉や人物の名前を知り、その言葉や人物についても調べることでたくさんの知識を得ることができたと思います。また、定例会に参加される方々の大半の方は、全く知らない一般の方で、その前で発表するという事は初めての経験で、普通ではなかなか体験することの出来ない貴重な体験をさせて頂く事ができ、発表の仕方も他のゼミ生や両槻会の方の発表を聞く事でとても勉強になりました。

 天候も下見の時は雲一つない快晴で、後半にはへとへとで、本番最後までついて行けるか心配でしたが、当日、午前中は雨が少し降っていたものの、だんだん雨も止んでいき暑くも寒くもない絶好の発表日和となり、よかったです。今回飛鳥を訪れたのは下見と本番の二度ですが、今回の定例会を通じて飛鳥に興味がわきました。

 最後になりましたが、このような機会を作っていただいたこと、感謝いたします。ありがとうございました。また機会があればよろしくお願いします。






岩屋山古墳 墳丘にのぼる(下見時撮影)

感想レポート                   富田 麻伽

 今回、私は岩屋山古墳の発表を担当させて頂きました。下見の時は、喉の調子が悪く、みんなの発表を見ているだけで、当日しっかりと発表が出来るのかとても心配でした。発表の日まで、同じ担当の川嶋と夜遅くまで原稿の準備と相談をしていました。大学のみんなの前で発表することはあっても、大勢の一般の方に向かって話す機会がこれまでなかったので、とても不安でした。ですが、直前までの話し合いが良かったのか、みなさま方からお褒めの言葉があり、嬉しかったです。

 さまざまな古墳を巡りながら、その地形や風景、実際の古墳をみて、昔の人々はどう感じたのかをほんの少しではありますが、感じ取ることができ良かったです。頂いたお言葉の中に、「次の世代に伝えていく」とありましたが、まさにその通りだと思いました。私は、中学・高校の社会科の教員を目指していますが、この実習を経て歴史の教え方について考えさせられました。ただただ日本の歴史を教えるのではなく、昔の人がどのように感じ、どのように生きたのか、私はもっと知らなければならないと思いました。日本の素晴らしい文化や遺跡などを、どのように伝えるのかが今の私の課題です。

 次回もこのような機会があるならば、更に良いものにしたいです。一つの古墳をもっと深く調べ、まず私が理解をしないとならないと思いました。今回は、ただ調べて発表しただけなので、次回は原稿を見なくても言えるようにしたいです。そのために、私自身が考古学や古墳の勉強をしっかりとし、理解して古墳の素晴らしさ、飛鳥の良さを話せるようにしたいです。






高松塚歴史公園にて説明中

感想レポート                   桑原 康起

 今回の飛鳥の古墳を巡る体験をさせて頂いた感想は、普段体験できないことを体験することによって、知らないことをたくさん学ぶことができたということです。そして、飛鳥にはさまざまな古墳があり、その古墳の石室、墳丘、出土品、特徴などを学ぶことができ、とてもいい経験ができました。

 正直、あまり古墳には興味がなかったのですが、このような体験ができたことにより、古墳に興味を持つことができました。また、今回の発表で思ったことは、調べてきたことを一般の方々に説明し、わかりやすく伝えることの難しさです。ただ説明するだけでなく、現地の古墳を利用して説明し、見えない部分は図を参照することによって、わかりやすく伝わるのかなと思いました。

 両槻会の皆さんからは、今後に活かせるようなアドバイスをして頂くことができました。今後、このような体験をできる機会があれば、今回の体験で学ぶことができたことを活かしていきたいと思いました。






高松塚歴史公園にて説明中(下見時撮影)

飛鳥と私                   山本剛史

 今回、両槻会と帝塚山大学考古学ゼミの共催イベントを今年も行うと告げられた時は「とうとうこの時期が来たか」と内心思ってしまった。この両槻会と大学の共催イベントに参加するのは、三回生の中では私だけが二度目ということで、何かと資料作りや説明方法などの場面で、参考にされることが多かった。

 自分が説明担当として指名されたのは高松塚古墳という壁画で有名な古墳だった。この高松塚古墳の説明役は、私以外にもう一人いるということで今回は楽ができると思っていたが、いざ説明当日になると自分が説明しようとしたところのほとんどが被っており、現地に到着するまでの間に必死になって資料を集め直すことになった。

 前回の川原寺の説明の順番が最後であったのに対して、今回は初めから二番目ということでそこまで緊張することもなく説明することができた。それに、前回の共催の時に参加されていた参加者の方々からは「前よりも格段に良くなっている」や「まるで別人みたいに成長している」と言ってもらえたのは、うれしいコメントだった。

 最後に「来年も同じようにやる」といわれたので、私と飛鳥との縁は当分の間は切れそうにないなと思った。






中尾山古墳にて説明中

中尾山古墳を担当して                   福井 崇仁

 私は、今回の定例会で中尾山古墳を担当させて頂きました。中尾山古墳についても、飛鳥についても全く知識がなく、不安が多い中での資料作成でした。

 人前で話す事は何度か機会もあり余り緊張しないのではないかと軽く考えていましたが、実際は読み原稿を用意していたものの、その原稿を淡々と読み上げるかたちで、話し言葉で喋る事ができず、また、一目でわかる程汗が沢山でるほど緊張しました。又、現地にいるという利点を使って説明すると良いとアドバイスを頂いていましたが、上手く説明することが出来なかったように感じられ、わかりにくかった所や説明不足だった所もあっただろうと反省するところが多くありました。しかし、発表が終わり拍手を頂くと最後まで真剣に聞いて頂けたのだと嬉しく思いました。

 定例会で、全く知らない方の前での発表はとても緊張しましたが、普段なかなか体験出来ない貴重な体験が出来たと思います。この度は本当にお世話になりました。また、このような機会があればよろしくお願いします。






鬼の雪隠・俎古墳にて 説明中

感想文                   吉本太一

帝塚山3回生清水ゼミの吉本です。

 今まで、何かしらの課題などでレポートを作ることや、学生の前に立ってそれを発表することなどはそれなりの回数がありましたが、やはり今回のように一般の方の前で解説するというのは全く違うものなのだなぁと深く感じました。

 特に今回は両槻会の方々にとっても第50回という大事な節目の日であり、その上一般の方々は参加料を払って参加していただいていると知ってから、尚更失敗はできないと緊張でいっぱいでした。正直、当日の解説終了後もあれで良かったのかと不安が多かったです。

 準備の時に作った資料に入れていただいた訂正を見ていて、なんとなく理解した気になっていたのですが、当日に風人さんからお渡しいただいた航空写真や地形図などの資料を見たうえで実際の場所の説明を聞かせていただいたときに、驚くほどすんなりと情報が頭の中に入ってきて、以前に聞いた「現地を生かした解説」というのはこういうものなのかと納得することが出来ました。資料だけでは分からないことがあるし、現地に行っただけでは理解しきることが出来ないというのを実感させていただいたと思っています。

 今回のような貴重な機会を与えてくださり、ありがとうございました。



石舞台古墳にて説明中

感想文                   高橋淳也

 僕は最後の発表で、これまでにも今回のような機会がなく、人前ではなすことが苦手なので最初からずっと緊張していました。他の人が発表を終えて緊張がとけ安心しているところを見るたびにだんだん不安になり、緊張しました。当日に先輩から資料を託されて、緊張していたのもあって、上手くまとめようと考えていたので他の人の発表が頭に入ってきませんでした。

 両規会のスタッフの人たちの説明を聞いてさすがプロだなぁとおもいました。いろいろ勉強になりました。現地を使い、わかりやすく説明することの大変さを知りました。

 資料のどこをどう使うのかいろいろ考えたのですが全く浮かびませんでした。発表を終えて、緊張がとけ安心したけど全然うまく、思った通りにいかなくて、話そうと思っていたところも説明できませんでした。焦ってしまい、順番も間違えました。

 今回は全然うまく説明できなかったけど、これからいろいろ経験して次はもっとうまく説明できたらいいなとおもいました。




岩屋山古墳 石室内を見学中

両槻会第50回定例会「蘇我氏の奥津城 -蘇我四代の墓を考える-」 に参加して
                                 清水 智子

 今回、ゼミ生ではなかったのですが、友人たちの勇姿を一目見ようと参加させて頂きました。
 飛鳥を訪れるのは(両槻会の方々の前で言うのはためらわれるのですが・・・)中学生の時以来ですのでなんと5年ぶりです。特に明日香村は太古にタイムスリップしたかのような神秘的な場所だと思っていたので今回の企画はとても楽しみなものでした。

 まず、これ程多くの古墳があったことに驚きました。また、個人的に行ったなら気付かずに通り過ぎてしまうような古墳へ行けたことも今回参加したからこそでした。

 特に印象的だったのは岩屋山古墳です。石材の表面加工の仕上げの見事さなどが海外の書籍でも絶賛されているのが納得できるほど美しく、その技術に感心させられました。

 鬼の俎・雪隠のエピソードは民話的な要素もありとても面白かったです。いろいろな説があるようで私のように深い知識がない者にとっても、想像を巡らせるのも楽しいものだと感じました。

 考古学の知識がほとんどないままの参加でしたが、古墳そのものの前で説明を受けることでとても理解しやすいと感じました。あらためて驚きと感動があり飛鳥についてさらに興味がわきました。また、機会を見つけて飛鳥に訪れてみようと思います。



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