両槻会(ふたつきかい)は、飛鳥が好きならどなたでも参加出来る隔月の定例会です。 手作りの講演会・勉強会・ウォーキングなどの企画満載です。参加者募集中♪



飛鳥時遊録


 真神原風人
飛鳥三昧



「今の時」と「古の時」
二つの「時」をテーマに自由に時を翔けめぐり、
今この時と飛鳥時代を結ぶ記事に出来ればと思います。

藤原宮と古代蓮
17回定例会 コース前半
17回定例会 コース後半
文化祭のご報告
第17回定例会 下見
紅葉の季節
明日香村発掘調査報告会
飛鳥遊訪マガジン2周年
十二支の考古学
10 年末のご挨拶


60号以前の季節・時事記事はこちら♪


【1】 「藤原宮と古代蓮」   (09.9.4.発行 Vol.61に掲載)

 今年の夏は、もう終わってしまうのでしょうか。猛暑は嫌ですが、物足りなさも感じる今年の夏です。石舞台公園では、すでに彼岸花も咲きだしているようですし、早稲種の稲も随分垂れかけていました。ススキの根方を覗き込むと、万葉の花「思ひ草=南蛮ギセル」が咲いています。秋なんですねぇ~。
 

思ひ草(南蛮ギセル)

 秋の気配と夏の名残を探しに、8月末に藤原宮跡から石舞台へと歩いてきました。近鉄耳成駅から南へ向かいます。1キロばかり行ったところから西に折れ、藤原宮跡に到着しました。
 大極殿跡の南東方向に、発掘現場が見えます。調査が行われているのは知っていたのですが、場所を確認したくて足を伸ばしました。現場は、前回(153次調査)調査区の東または北東方向になると思われます。前々回の調査(第148次)では、大極殿院南門跡が検出されていますが、それの東に続く回廊などが見つかる可能性があるのではと期待が持てます。飛鳥遊訪マガジンで、あい坊さんが連載してくださっている藤原宮造営に関わる運河の支線(前回の支線の続き)が、おそらくこの調査からも検出されるのではないかと思いました。休日の散策ですから、直接遺構を見たわけではありません。シート越の想像でしかありませんので、その点ご容赦ください。(^^ゞ


 大極殿跡と発掘現場
 (赤い柱の模型は、大極殿院南門の復元柱列・遠景は耳成山)

 さて、シート越しの発掘現場を楽しんだ後(笑)、直ぐ近くにある蓮畑に行ってみました。唐招提寺や法華寺などから贈られた11種の蓮(大賀蓮や古代蓮もありました。)が、想像以上の規模で咲いていました。地元民の風人もビックリです。9月の中頃までは見頃とのことですので、このメルマガをご覧になってからも、まだ間に合うかも知れませんね。
 8月の半ばには、その中の碧台蓮という名前の蓮に、「一茎二花」の花が付いたそうです。残念ながら風人は見られなかったのですが、古代においては、瑞祥として「日本書紀」舒明天皇7年(635)「瑞(あやしき)蓮(はちす)、剣池に生ひたり。一茎に二つの花あり。」、また、皇極天皇3年(644)「剣池の蓮の中に、一つの茎に二つの萼(はなぶさ)ある者有り。」とあります。何か良いことが起るのでしょうか。このご時勢、こんなことにも期待を掛けてしまいます。
 来年も是非「一茎二花」の花を付けて欲しいものです。皆さんにも、写真でお届け出来ればと願っています。
 

大極殿跡と蓮畑

法華寺蓮

 この後、風人は、香具山の裾を通り、大官大寺→石神遺跡→飛鳥京跡→石舞台公園と進み、秋の気配を感じながら、甘樫丘裾から橿原神宮前駅まで歩きました。寄道込みでおおよそ13キロでした。



【2】   (09.9.18.発行 Vol.62に掲載)

 飛鳥ではイベントもたくさん行われる秋の観光シーズンがやってきました。飛鳥光の回廊・彼岸花祭りも週末から始まります。どうぞ、飛鳥へ足を運んでください。そうそう!奈良交通のバスダイヤも、この週末から30分に一便の観光シーズン用になります♪

 飛鳥光の回廊  彼岸花祭り

 両槻会では、12日、橿原考古学研究所 清水昭博・岡田雅彦両先生をお迎えしての第16回定例会を無事終了することが出来ました。雨予報の中で行ったのですが、講演会前の散策中は降ることも無く、事務局としては、ほっと胸を撫で下ろしました。「瓦は雨を防ぐ物」とは講師の清水先生の名言です♪事務局としては、スタッフの人徳だと思っているのですが。(笑)
講演・散策解説共に、先生方がとても熱心にお話しくださり、参加の皆さんと共にとても楽しい一日を過ごすことができたと思っております。 ありがとうございました。

 さて、事務局では、すでに次回定例会に向けて準備を開始しています。次回第17回定例会は、10月8日から12日の両槻会文化祭を挟み、11月14日実施予定です。「飛鳥の諸宮をめぐる」と題して、橿原考古学研究所付属博物館主任学芸員 山田隆文先生のご案内によるウォーキングです。今号から、山田先生の咲読も始まりました。どうぞ、お楽しみにお読みください。時遊録では、歩調を合わせまして、コース概要をお話したいと思います。

 先日、予定していますコースの下見をしてきたのですが、眺望に優れた高家集落など単にハイキングとしてもお奨めできるコースになっています。定例会当日には、収穫が終ったハザ掛けのある長閑な棚田風景をご覧頂きながらのウォーキングになるものと思います。

 ウォーキングコースは、桜井市倉橋の崇峻天皇倉梯岡陵から始まります。この場所は、倉梯柴垣宮の旧地と伝えられてきたそうで、小字名を「天皇屋敷」というそうです。ウォーキングは、御破裂山の北麓を巻くように進みます。300年の樹齢を誇る八講桜を仰ぎ見ながら、今井谷の集落を通過、そこからがこのコース唯一の登りになります。といっても1キロほどの距離です。標高差は60~70mといった感じです。
 高家の集落が見えてくる峠の頂上からは、西に貝吹山や葛城の連山が見えています。集落からは、北に桜井市の町並みが見え、遠くに青垣の山々が連なります。

 高家の風景(クリックで拡大)

 西に下ると、直ぐに明日香村に入り、八釣の畑地が広がります。現在、コスモス畑が盛りなのですが、定例会の頃には残念ですが花は終わっているでしょう。しかし、やや下に見える甘樫丘の展望台や畝傍山など、素晴らしい景色が広がります。

八釣の風景(クリックで拡大)

 八釣集落を通り、飛鳥への遷都の道でもあった山田道を北に見ながら、竹田遺跡から石神遺跡・水落遺跡を訪ねる予定です。ここから、コースは南に振り、飛鳥宮域に入って行きます。
 今回は、コースの前半をご紹介しました。次号では、後半のお話をさせていただきます。



【3】 「17回定例会 ウォーキングコース後半」  (09.10.2.発行 Vol.63に掲載)

 前号で、ご紹介しました「飛鳥光の回廊」や「彼岸花祭り」も賑やかに行われ、シルバーウィークは多くの方々が飛鳥を訪れたようです。

飛鳥光の回廊
彼岸花祭り
(クリックで拡大)

 年々、イベントも盛大になってきました。飛鳥に足を向けていただく良
い機会だとは思うのですが、大勢になると急にマナーも悪くなってきます。彼岸花祭りで交通整理をされているお巡りさんが、「あまりに酷い駐車なので運転手さん帰って来てください。」と何度も棚田に向かって呼びかけていました。見ると、片側の車線を完全に潰して駐車している車がありました。
 聞いていると笑い話ですが、彼岸花が盛りになっている丘の前や田んぼの畦の直ぐ前にも駐車している車が沢山あります。どうか、身勝手で安易な利便性だけで、このような光景を作り出すことの無いように、せめてこのメルマガをお読みの皆様にお願いしたいと思います。

 さて、前号に引き続き、第17回定例会のウォーキングコースをご紹介します。
 水落遺跡からは南に下り、飛鳥寺西門の脇を通過して、飛鳥宮域に入って行きます。水落遺跡から飛鳥宮跡へは、だらだらと登って行くのを実感してください。山田先生から、今回は地形を体感するというのも大きなテーマであるとお聞きしています。歩いていると僅かな傾斜角ですが、そのような事も頭に入れて散策を楽しんでいただければと思っています。飛鳥宮跡を通り抜け、川原寺・橘寺の間の道に出てきます。この道路は古代からある道路とほぼ重なっています。川原寺裏山遺跡から甘樫丘東麓遺跡へ、両槻会お得意の裏道コースを歩きます。(^^ゞ 東麓遺跡横から甘樫丘に登り、尾根筋を豊浦展望台に向かいます。展望台では、飛鳥を見下ろしながら先生に諸宮があった辺りを示していただき、全体像を把握していただければと思っています。
 甘樫丘からは、豊浦宮跡・小墾田宮跡の候補地とされてきました古宮土壇付近を通り、舒明天皇の田中宮の痕跡を探ります。橿原市田中町の集落中を一巡りし、山田道にでます。厩坂宮の候補地近くを通り、最終ポイントの橿原神宮前駅に到着の予定です。

 全長12~3キロ程度、登りもさほど長い距離ではありません。個人差がありますので一概には言えませんが、健脚コースという程でもないと思っています。解散予定時間は、4時半を若干過ぎる頃になるかと思います。
 ご紹介してきました各ポイントでは、山田先生に説明をいただくことになっています。お楽しみにご参加ください。

 いよいよ10月に入りました。飛鳥散策に最も良い時候となります。その折には、下記でご紹介します「両槻会文化祭 ─飛鳥を翔けた1000日の軌跡展─」に是非お立ち寄りください。スタッフも日替わりで詰めておりますので、お気軽に声をお掛けください。お待ちしております♪

【4】「文化祭のご報告」 (09.10.16.発行 Vol.64に掲載)

 皆さん、こんにちは♪良い時候になってきましたね♪特に散策には絶好の季節です。皆さんも飛鳥を歩かれてはいかがでしょう。青い空と黄金色の稲穂がきっと皆さんを歓迎することでしょう。

 さて、10月8日から12日まで開催しておりました両槻会文化祭「飛鳥を翔けた1000日の軌跡展」も、無事に終了することが出来ました。ご来場くださいました皆様、ありがとうございました。また、貴重な作品を展示品として提供してくださいました皆さんに、この場をお借りしまして心よりの御礼を申し上げます。展示作品につきましては、両槻会サイトに写真でご紹介しています。どうぞご覧下さい♪

 文化祭展示作品紹介ページ

 来場くださった皆さんとのお話でも、また、お書きいただきましたコメントでも、展示作品に高い評価をいただきました。努力が報われ、疲れが癒される心地がしております。両槻会サイトに、皆様のコメントを収録させていただきました。どうぞご覧下さい。

 文化祭にお寄せ頂いたご感想

 両槻会は、飛鳥が好きな者達が集っている会です。そのことを形でお見せ出来ればと企画した文化祭ですが、その目的は達成することが出来たのではないかと思っております。
 両槻会は、設立準備から数えますと約1000日を経過いたしました。大したことは何も出来ていませんが、講演会やウォーキングを始めとしまして、思いを込めた企画を続けてきたと自負しております。全く後ろ盾となる組織も無いままに、ただ努力という武器だけを頼りに、ここまでやってこれたのは奇跡のようにも思います。展示しました資料集や飛鳥検定や飛鳥地図帳を見るたびに、定例会毎の記憶が呼び覚まされ、文化祭は私達スタッフにとりましても、一つの区切りになったのではないかと思っております。
 文化祭を起点として、両槻会は、新たな第一歩を踏み出せるように思います。一歩一歩を大切に歩んで行きたいと思っておりますので、これからも、ご支援・ご協力をいただきますように、お願い申し上げます。

 秋もシーズンを深めてきます。発掘情報や講演会情報など、心躍るニュースが飛び込んでくるシーズンでもあります。メルマガや両槻会ブログで、出来る限り情報提供をしていきたいと思っています。ご期待ください♪

 寒暖の差が大きくなってきますので、どうぞ風邪や新型インフルエンザにお気をつけて、楽しい飛鳥散策をお楽しみください♪飛鳥でお待ちしております♪



【5】 「第17回定例会 下見行」 (09.10.30.発行 Vol.65に掲載)

 10月24日、第17回定例会「飛鳥の諸宮をめぐる」の下見を行いました。全コースを歩いたわけではないのですが、定例会の核心の部分を念入りに巡ってきました。

 あいにく雨の降りそうな曇天で、やや肌寒く感じる天候でしたが、ウォーキングにはかえって快適でした。丁度、飛鳥は稲刈りの真っ最中です。黄金色に稔った稲穂と、刈り入れの終わった田んぼが入り混じっています。ハザ掛けのある風景も良いもので、豊かな秋を感じさせてくれました♪

八釣の風景

 第17回定例会では、飛鳥の地形に注目しますが、刈り入れが終わった田んぼは、地形がよく分かります。ご案内いただく山田隆文先生の説明をお聞きしながら、漫然と歩いていては気付かない地形の変化に注目し、そこから宮都の復元を試みます。発掘調査では、上層遺構はよく分かるのですが、下層遺構は上層の遺構を保護するために充分な調査が行われない場合が多く有ります。地形を読み解くことで、それを補ってみようというわけです。

伝板蓋宮跡を北から

 下見にもご同行いただいた山田先生のご説明をお聞きしていると、飛に残された地形には、古代飛鳥を読み取れる情報がたくさん秘められていることが分かりました。私達だけでは、見落としてしまいそうな田んぼの段差、畦や溝のうねり、僅かな傾斜、微高地などが、意味を持ってきます。下見では、1400年受け継がれたそれらが、再び息遣いを始めたかのように感じられました。感動でした♪景観が残っていればこその感動であるように思います。大事にしなければなりませんね。

 第17回定例会は、11月14日実施です。定員まで若干余裕がありますので、是非ご参加ください♪ご一緒に、「宮都飛鳥」を体感しましょう。(^^)

 さて、飛鳥では、考古学の話題も賑やかになってきました。詳しくは、飛鳥遊訪マガジンの飛鳥情報コーナーでお知らせしますが、檜隈遺跡群の調査では、11月3日に現地見学会が行われ、その遺跡の調査報告会が21日に行われます。また、同地域の檜隈寺周辺の調査では、竪穴住居が検出されL字型のカマドが設置されていたことが分かりました。その速報展示が奈文研都城発掘調査部で行われています。

檜隈遺跡群(9月26日撮影)細い尾根の上に続く遺構群

 この秋は、東漢氏に注目して、檜隈を散策されるのも良いかもしれませんね。近鉄飛鳥駅から、復元された高松塚古墳にも寄って檜隈寺跡へ。周辺の地形などを見ながら、栗原や大根田辺りを散策するのも、電線の少ない大きな空の下、気持ちの良いコースになります。そして、キトラ古墳を過ぎて、高取町の子島寺や顔石を訪ねられるのも良いでしょう。お奨めのコースです♪

 ところで、飛鳥遊訪マガジンをお読みの皆さんの地域では、稲束を干すことをなんと呼んでいるでしょうか。「ハザ掛け」「稲荷」「稲架」「ススキ」・・・。地域によって違うようですね。コメントなどで、教えて下さい♪

 稲の香りのする飛鳥遊歩道を巡っていると、日本の豊かな四季を実感します。新米はもう食べられましたか。ご飯だけでも美味しく食べられるような気さえしますね。新米のおにぎりを持って、家族で飛鳥めぐりにお出かけください♪



【6】  「紅葉の季節」 (09.11.13.発行 Vol.66に掲載)

 いよいよ紅葉が始まりますね。飛鳥近辺では、11月末から12月初頭が見頃となるかもしれませんが、モミジの紅葉だけではなく、蔦紅葉や広葉樹の色づきも綺麗ですね♪山が華やぐように感じます。

 こちらで紅葉の名所と言うと、談山神社や高取城址が直ぐに思い浮かびます。談山神社は、マスコミでも取り上げられますので、皆さんも良くご存知だと思います。高取城址は、交通の便が悪いのですが、古城の石垣と紅葉がとても良い雰囲気を作り出します。ハイキングがてらに、お奨めの紅葉ポイントです。高取城址に登られたら、せっかくですから高取の猿石をご覧になり、明日香村栢森方面に下山されるのも良いかと思います。ただ、少し健脚向きになります。

 紅葉の季節になると、飛鳥は人が少なくなってしまいます。皆さん、紅葉の名所を訪ねられるからでしょうね。(^^ゞ明日香村で紅葉の綺麗な所は、残念ですがあまりありません。皆さんは、思い浮かぶでしょうか?風人がお奨めするのは、中尾山古墳一帯です。中尾山古墳の紅葉の様子は、両槻会文化祭で写真展示させていただきました(ぷーままさんの投稿写真)。高松塚古墳のすぐ北側の丘の上ですので、一度お立ち寄りください。


 「秋彩」
撮影:ぷーままさん

 さて、前号で、稲の干し方の呼び方を教えてくださいと書きましたところ、読者の方から投稿をいただきましたので、ご紹介させていただきます。

―稲掛けについて、故郷の出雲では「はでば」といい、毎年秋には屋根の高さくらいのものを作り、5~6反分くらいを干します。何十段もの竹の桟に掛けるのには二人かがりで、稲束を投げあげ、上で受け取ってかけます。現在では刈り取り即脱穀していて、あまり見られない風景のようですが。
 なお、「はでば」の語源はわかりませんが、おそらく「弁当忘れても傘忘れるな」というぐらい雨の多い山陰地方。少しでも雨に濡れる部分を少なくするよう、重ねて干したものと思います。また脱穀の終わったわら束を3~4mぐらい円く積み重ねたものを、「ししし」(出雲弁で、「し」と「す」の中間の発音)といいます。―

 ありがとうございました♪
 風人が、少し調べてみたところによると、「はでば」は「はざ場」の訛った言葉のようです。「はさ」=「稲架(はさ・はざ)」ですから、「はでば」は「稲架場」のことだろうと思います。
 地方色の良く出た投稿でした。o(^-^)o こういうお便りは、本当に嬉しく思います。皆さんも、是非お寄せください。お待ちしております。
 ちなみに、飛鳥地域の呼び名では、一部かも知れないのですが、「ダシ」「ダシかけ」とも呼んでいるそうです。

 さて、皆さんへの質問シリーズ第2弾です。(笑)
 皆さんのお近くにある「あすか」と読む地名を教えてください。小字や前後に文字が付くものでも構いません。例えば「飛鳥山」などでも結構です。もちろん、漢字の表記が違っても構いません(飛鳥・明日香・安宿・阿須賀・・・など)。かなりたくさん在るのではないかと思っています。



【7】 「明日香村発掘調査報告会 2009」 (09.11.27.発行 Vol.67に掲載)

 飛鳥地域でも、紅葉のシーズンになってきました。周辺の情報を見てみると、12月初旬まで楽しめそうですね。残念ながら風人は、紅葉狩を目的には出歩けそうにもありません。残念。(>_<) しかし、ウォーキングがてら、周辺の晩秋の風情を堪能出来ればと思っています。

 11月21日には、明日香村発掘調査報告会が行われました。檜前遺跡群と阿部山遺跡群の発掘を担当された先生方によるスライドを使った説明がありました。例年に比べると参加者は少なく、残念に思った次第です。明日香村を訪れる方そのものも、少なくなっているように思います。シーズンオフ近しの印象は拭えませんでした。しかし、本来の魅力である落ち着いた飛鳥は、これからですよ♪

 さて、報告会の内容ですが、檜前遺跡群では、少なくとも三面に庇を持つ掘立柱建物を中心とした7世紀後半の建物群があり、檜隈をその本拠地とした東漢氏の中心的人物が居住した場所ではないかと考えられるようです。一連の建物群は、檜隈寺跡の南に、北西方向に張り出した見晴らしの良い尾根上にあります。
 また、これらに先行する7世紀中頃に廃絶する大壁建物が検出されました。これまで檜前地区の周辺部では、大壁建物の遺構が検出されてきましたが、檜前の中心部での検出は、今回が初めてになります。この大壁建物は、場所を同じくする掘立柱建物に建替えられており、その変転に興味が湧きます。
 
 阿部山遺跡群の所在は、キトラ古墳の南に広がる丘陵地になります。の地区からは、6世紀中頃から中世にかけての墳墓が検出されました。とりわけ注目されるのが、「カイワラ1・2号墳」と名付けられた一辺約11mの2基の方墳です。両古墳とも石室は失われていたそうですが、下段に残存する石材が傾斜角を持っていることから窮窿式石室ではないかとされ、石室内からは馬具やミニチュア土器などが出土することなどから、6世紀中頃の渡来系の要素を色濃く持つ古墳であると考えられました。檜隈地域に居住した東漢氏の墓域であったと考えられるようです。

 檜隈地域は訪れる人も少ない場所ですが、長閑な景観の中を、古代に思いを馳せながらのんびりと歩くにはとても良いところです。皆さんも足を向けてみてはいかがでしょう。壺阪山駅からのウォーキングをお奨めします。

 前号でお願いしました「あすかの地名」に、投稿をいただきましたのでご紹介いたします。

 『スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治した後、クシナダヒメとともに営む宮について「宮つくるべき地を出雲国に求たまい、ここに須賀の地に至り座し」
スカ(須賀・清)の地は菅の生ふる湿地との説と、砂州のある浄地とする説もあり、アスカ、イスカ、ヨコスカなどもそれぞれの地の聖地とみたい。(門脇貞二著「出雲の古代史」 古代を感じさせる風景の斐伊川の上流「赤川」近くに「須我神社」があります。』

 ありがとうございました。投稿を読んでいると、「蘇我」も「スカ」に近い音のような気もしました。


【8】 「飛鳥遊訪マガジン2周年」 (09.12.11.発行 Vol.68に掲載)

 飛鳥遊訪マガジンは、今号で丸2周年を迎えることになりました。これも読者の皆様と、お忙しい中をご執筆くださる先生方のおかげだと思っております。スタッフ一同、感謝の念を新たにして以後の紙面作りに一層励みたいと思っております。どうぞ、今後ともよろしくお願いいたします。

 当メールマガジンは、現在、メルマ・まぐまぐという2つのシステムを使って皆さんにお届けしています。只今の読者数は、両システムを合わせますと358人に及びます。発行当初は、漸く2桁になるような数字でしたので、驚くべき数字だと受け止めております。また、一年前の読者数からは約2倍になりました。このまま倍々のペースで増えると、全国民が読者になるのも、そう遠い話ではないかとも・・。(笑)
 皆様、ありがとうございます。

 さて、12月5日に、特別回「旧道芋峠越宮滝行」を実施いたしました。生憎のお天気となり、ウォーキングスタート地点の「嶋宮跡(石舞台公園駐車場付近)」では、小雨の中での出発式となってしまいました。まさに「み吉野の 耳我の嶺に 時なくぞ 雪は降りける 間無くぞ 雨は降りける」を体験することになりましたが、行程を進むにつれて雨量は少なくなり、芋峠を越えたお昼には青空も顔を覗かせるほどに回復しました。峠道も雨によって難渋することも無く、宮滝までをご希望の参加者全員が無事踏破することが出来ました。峠越えの長距離ウォーキングですので、お疲れの方も多かったようですが、それでも古に思いを馳せながら、和気藹々としたウォーキングを楽しんでいただけたように思います。ご参加の皆さん、お疲れさまでした。雨の中でしたが、無事に終了することが出来、スタッフはほっと胸をなでおろしています。

 特別回の様子は、参加の皆さんにレポート作成をお願いしていますので、
ルマガ発行1週間ほどの後に、両槻会サイトに掲載出来ると思います。参加者全員それぞれの感想を聞かせていただけると思いますので、スタフも楽しみにしているところです。更新の情報は、次号でご案内しますが、レポートが完成しましたら、両槻会ブログにてお知らせいたします。乞うご期待♪

(後日レポートをUPしました。旧道芋峠越宮滝行・参加者レポート集 旧道芋峠越宮滝行・関連資料集

 時遊録の文末でお願いしています「あすか」の地名募集に、今回はお便りが有りませんでした。残念です。どうぞ、皆様のお近く、あるいはご存知の「あすか」をご紹介ください。両槻会宛のメール・コメントフォームなど、どのような方法でも構いませんので、よろしくお願いいたします。なお、ご希望の方以外は氏名の公表は致しませんので、お気軽にお願いいたします。




【9】 「十二支の考古学」 (09.12.25.発行 Vol.69に掲載)

 穏やかな冬の始まりでしたが、ここに来ていきなり真冬になりました。さっぶいです!18日朝、飛鳥では今冬初めて積雪となりました。といって、北国のような大雪は降りませんが、それでも一面真っ白になったようです。風人は、残念ながらそれを見ることが出来ませんでした。というわけで、写真も掲載できません。その内、飛鳥の雪景色をご覧いただければと思っています。降るかな?

 第18回定例会が迫ってきています。年末年始を挟んでしまうので、その感覚が薄くなっているのですが、来年1月9日は、もう2週間ほどに迫っています。参加をご希望の皆さんも、うっかり忘れてた!などということがありませんように、飛鳥遊訪マガジンをご覧になった直ぐ後に、お申込をお願いします。

 第18回定例会案内ページ

 今回の定例会では、奈文研の青木敬先生が「石神遺跡について」と題して講演をしてくださいます。先日、打合わせのためにお会いしましたところ、すでに準備を進めてくださっており、資料なども充実した物を作ってくださっています。両槻会の活動をご支援くださり、熱意溢れる講演をお約束くださいました。皆さんもご参加くださって、石神遺跡の謎に迫ってみませんか。初参加となる方も、どうぞご遠慮なく♪お気楽にお越しください。

 さて、風人は先日、橿考研博物館で行われている恒例「十二支の考古学」という展示を見てきました。(橿考研博物館で来年1月17日まで行われています。)

 橿考研特別陳列「寅・トラ・虎の巻」

 この展示で、壁画古墳の白虎や十二支像の寅も良いのですが、実は風人が一つウケた物があるのです。それは、飛鳥資料館で行われた「三燕の文化」にも出展されていたのですが、当初、風人はそれを見ても全くその正体が分かりませんでした。それは、「青銅製虎子」という物でした。言葉で聞けば分かったかもしれないのですが、資料館の展示品には説明がありませんでした。丸みを帯びた細長い容器に、斜めに突き出た口が付いています。形から言うと平瓶の長細い物といった感じです。全体としては、虎が斜め上を向いて口を開けている姿に作られています。うずくまって大口を開けた虎ですね。その背中には、取手が付いています。皆さんは、分かりますか? 風人は、水差しかと思いました。お酒なんか入れたら良いなと。青銅製のそのような物を見たのは初めてだったので、全くとんちんかんなことを想像していたのです。(^^ゞ

 虎子は「こし・まる」と読んで、「便器・おまる・尿瓶」のことですね。(笑)危うく大恥をかくところでした。しかし、虎のデザインと言い、形と言い、酒瓶であっても十分なようにも・・。と思って、この原稿を書いた翌日、同じことを思う人も居るようで、奈良新聞に奈良市埋蔵文化財センターで平城京出土の平瓶と江戸時代の尿瓶と中国の虎子の写真をセットで展示している模様を紹介した記事が掲載されていました。記事タイトルは「酒器?えっ、尿瓶? -平城宮跡の「平瓶」 見れば見るほど…」でした。(^^ゞ平瓶は、地鎮具を入れて埋納している例もありますので、尿瓶ではないと思うのですが。(笑)



【10】 「年末のご挨拶」 (09.12.28.発行 Vol.70に掲載)

 2009年もいよいよ幕を下ろそうとしています。この一年、飛鳥遊訪マガジンをご購読くださいまして有難うございました。年末に際しまして読者の皆様に篤く御礼申し上げます。来る年も変わりませず、よろしくお願いいたします。

 皆さんにとりまして、この一年が穏やかな年であったことを願うばかりですが、世相は相反するようなことばかりでした。そのような中、両槻会では、定例会活動や飛鳥遊訪マガジンを通じまして、少しでも心温まる交流が出来ればと、当会のキーワードであります「飛鳥」の魅力を発信し続けてまいりました。

 この一年を通じまして、飛鳥遊訪マガジンではたくさんの先生方からご寄稿・ご投稿をいただきました。アマチュアのサークルである私達には、過ぎたる紙面作りが出来たのではないかと自負しております。先生方には、感謝の言葉もありません。先生方の記事に負けないように、読者の皆さんに支えられながら、スタッフの記事も更なる充実を図って行ければと思っています。

 また、特別な後ろ盾もなく運営しています両槻会は、ご支援くださいます先生方と皆様のお陰で、この一年の活動の全てを無事終えることが出来ました。今年は、6回の定例会と3回の特別回と、秋には初めての試みとなる文化祭を実施いたしました。ご参加くださいました皆さん、ありがとうございました。一つ一つの回を丁寧に催して行きたいと思っているのですが、如何せんスタッフの人員や余暇時間に限りがあります。至らぬ点も多々あったと思いますが、それを反省点として来年の運営に生かして行ければと思っております。読者の皆様にも、一層のご支援を下さいますように、お願い申し上げます。

 2010年は、第18回定例会からスタートいたします。年明け早々の定例会になりますが、まだ申込は締め切っておりません。どうぞ、お申込ください。お待ちしております。
 第18回定例会案内ページ

 本年は、第12回定例会「飛鳥のみち 飛鳥へのみち -すべての道は飛鳥に通ず-」に始まる合計6回の定例会と3回の特別回、そして春先に昨年行いました飛鳥検定2のインターネット版公開、秋には「飛鳥を翔けた1000日の軌跡展」と題した文化祭を開催しました。文化祭を除く定例会・特別回には延べ226名の方がご参加くださいました。ありがとうございました。中には、近畿エリア以外から参加していただいた方々も居られ、飛鳥というキーワードが繋ぐご縁の不思議を今更ながらに感じるこ ともありました。飛鳥遊訪マガジンでも、遠方の方々にもご購読をいただいているかも知れません。いつか読者の皆さんにも、お会い出来る機会がありますことを願っております。

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 【2009年実施定例会一覧】

  1月10日 第12回定例会 「飛鳥のみち 飛鳥へのみち」
         講師:近江俊秀先生
  2月21日 特別回「下ツ道ウォーキング 軽衢から平城宮大極殿」
  3月 7日 第13回定例会 「天空の里を訪ねる」
  4月18日 特別回 「忍坂街道探検ウォーキング」
  5月 9日 第14回定例会 「野守は見ずや 名柄の遊猟(みかり)」
  7月11日 第15回定例会 「飛鳥時代の戦いと武器」 
         講師:豊島直博先生
  9月12日 第16回定例会 「飛鳥瓦とその源流」 
         講師:清水昭博先生
         協力:岡田雅彦先生
 10月12日 両槻会文化祭
 11月14日 第17回定例会 「飛鳥の諸宮をめぐる」 
         案内:山田隆文先生
 12月 5日 特別回 「壬申の乱を歩く-旧道芋峠越宮滝行-」


 振り返れば、後半の定例会の実施日は生憎の雨になることが多く、参加者の足を鈍らせてしまうことも多かったと思います。しかし、昨年のように一日雨に祟られる日が出なかったことは幸いでした。両槻会では、ウォーキングなど野外での定例会の場合は、降雨が激しい場合の雨天予定も立てております。遠方よりお越しいただいてる方もいらっしゃるため、定例会を中止にはしたくないと思う気持ちからのことでした。雨の日には、雨ならではの良さもあるのですが、出来れば晴天を望むのが人情です。2010年も野外のイベントを3回予定しています。どうか晴天になりますように。(-人-)

 各定例会の資料・レポートは、両槻会サイトの「飛鳥路アーカイブ」または「活動記録」からご覧いただけます。

  飛鳥路アーカイブ ・ 両槻会活動記録

 【2010年定例会予定】

 第18回定例会  1月9日 主催講演会
  「石神遺跡について」
    講師:奈良文化財研究所 都城発掘調査部 青木敬先生
 第19回定例会  3月 ウォーキング
  「竜在峠より入谷 大丹穂神社」 
 第20回定例会  5月 ウォーキング
  「新緑の高取城址から奥飛鳥」
 第21回定例会  7月 主催講演会 予定
 第22回定例会  9月 主催講演会 予定
 第23回定例会 11月 ウォーキング
  「磐余・天香具山から飛鳥へ」 

 講演会は、両槻会らしい暖かな雰囲気と、先生方に熱く語っていただける会になるように努力して行きたいと思っています。また活発な質疑応答を通じ、講師と参加者の距離が近い講演会を続けて行きたいと思います。講演会の内容に則した事前散策は、両槻会主催講演会ならではの企画だと思いますので、これからも続けて行きたいと考えています。

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 飛鳥遊訪マガジンや両槻会ブログでは、飛鳥に関わる現地説明会やニュースなどを出来る限りご紹介してきました。2009年の締めくくりとして、「2009年 飛鳥の考古学の動向」と題し、この一年の主だった動きをリストアップしてみました。中には、両槻会にご縁のある先生方が関わっておられるものもあります。

 また、ほんの一部ですが、公開されている発掘調査などの資料ページを再掲してみました。現地説明会の現場へ、当日足を運ぶことはなかなか難しいものです。参加出来なかった方や資料をご覧になれなかった方もたくさんいらっしゃると思います。
 年末年始、ほっと一息つかれるときに、気になっていた遺跡の資料など捲られてみてはいかがでしょう。

 下記では、皆さんの記憶を喚起しやすいと思い、あえて新聞報道の見出しをリストアップしています。中には、センセーショナルなタイトルとなり、本来の遺跡の意味づけや発表内容にそぐわないタイトルや記事も多かったように思います。アマチュアが接する情報には限りがありますが、しっかりとした目を持ってこれらの報道を見つめて行きたいと思います。

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【2009年 飛鳥の考古学の動向】   (日付は新聞報道日)

  1月 8日 亀石から円弧状に伸びる石敷遺構
  1月23日 石室を挟み左右対称の排水口・高松塚古墳
  2月 9日 北側に大型建物跡、役所跡か・飛鳥京跡
         「飛鳥京第161次発掘調査」 
  2月 9日 キトラ古墳の石室の南壁を復元 
  2月12日 迎賓館の門、瓦ぶき?石神遺跡、改築で立派に・石神遺跡
         「石神遺跡第21次調査発掘調査」
  2月19日 幻の国道「紀路」か?・高取・薩摩遺跡
  2月26日 舎人親王墓ではない?築造は7世紀中・帯解黄金塚古墳
  3月11日 飛鳥川西岸で整備前の山田道?
  3月20日 卑弥呼宮殿の一角か 特異な張り出し柵や建物跡出土・纏向遺跡
  4月16日 「青龍」復元図公開・キトラ古墳
  5月29日 箸墓は卑弥呼の墓?
  6月12日 石室を囲む初の玉垣跡発見・桜井茶臼山古墳
  6月17日 日本書紀、蘇我氏邸の城柵か?
         「甘樫丘東麓遺跡-飛鳥・藤原第157次調査発掘調査-」
  7月 7日 韓国の木簡に「ナニワ」さん 7世紀、日本人の名前か
  7月10日 蘇我氏一族の墓・シシヨツカ古墳
  7月15日 飛鳥苑池遺構でブリなど海水魚の骨
  7月23日 奈良・明日香村の石神遺跡で「幻の寺」
  8月 6日 藤原宮で幡棹遺構
  8月22日 卑弥呼の宮殿か?胸持柱跡・纏向遺跡
  9月15日 箸墓古墳に二重の周濠
  9月17日 寺造営時の現場事務所?最古のL字形カマド
         「檜前寺周辺の調査-飛鳥・藤原第第156次発掘調査-」
  9月18日 推古天皇改葬後にも新しい柵跡・植山古墳
 10月22日 大王の石室 朱一色・桜井茶臼山古墳
 10月23日 高松塚古墳復元公開
 11月 1日 東漢氏の住居跡か?・檜前遺跡群
 11月10日 邪馬台国か?纒向で大型建物跡・纒向遺跡
 11月19日 木棺重量は264キロ・桜井茶臼山古墳
 11月25日 長さ15mの木樋、原型で出土・薩摩遺跡
 11月27日 大極殿囲む巨大回廊跡! 藤原宮跡
         「飛鳥藤原第160次発掘調査」
 12月 9日 一枚の瓦の謎 藤原宮と同文様の瓦が難波宮跡付近から出土


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【資料編】

【1月】
 「高松塚古墳の調査-154次-」(#)
 「高松塚古墳の発掘調査-飛鳥藤原第154次-」奈文研ニュースNO.34(#)
【2月】
 「飛鳥京跡第161次調査-外郭北部の調査- 現地説明会資料」(#)
 「帯解黄金塚古墳 現地説明会資料
【3月】
 「古宮遺跡の調査 飛鳥藤原第152-8次調査」奈文研ニュースNO.33(#)
 「石神遺跡の調査:石神遺跡第21次現地説明会資料」(#)
 「石神遺跡(第21次)の調査―第156次―(#)
【4月】
 「キトラ古墳壁画四神―青龍・白虎― 飛鳥資料館春期特別展から
                                      奈文研ニュースNO.32(#)
【6月】
 「檜隈寺周辺の調査-飛鳥藤原第155次-」奈文研ニュースNO.33(#)
 「甘樫丘東麓遺跡 飛鳥藤原第157次調査現地見学会資料」(#)
 「甘樫丘東麓遺跡の調査 -第151 ・157次-」(#)
 「甘樫丘東麓遺跡の調査 -飛鳥藤原第157次-」奈文研ニュースNO.34(#)
【11月】
 「檜前遺跡群現地見学会配布資料」
   明日香村の文化財(13) 檜前遺跡群
   明日香村の文化財(14) 檜前遺跡群
 「纒向遺跡第166次調査現地説明会資料
 「明日香村発掘調査報告会 2009
 「薩摩遺跡第10次調査現地説明会資料
  (#)は、奈良文化財研究所の学術情報リポジトリのページになります。
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